『可笑記』 平成26年度京都府公立高校入試に出題

2016.02.04 Thursday

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    ●平成26年度京都府公立高校入学者選抜学力検査に、『可笑記』
    巻三の25段が出題された。京都府では、平成23年にも出題された。
    最近、高校の入試に、この作品が、出題されるようになった。

    巻3の25段  (寛永19年版11行本による。)
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    ▲ むかし、弘法大師、諸国を修行有しに、江州すりはりとうげにて、
    一人の老翁が斧を石にあてゝ、ひた物すりまはるあり。
     弘法、御覧じて、いかに翁殿、其の斧をすりて、何にし給ふ。
    翁、答て、針に仕る。
    弘法、からからとわらひて、扨、いつの世にか、其の斧をすり細めて
    針にし給ふべき。其の斧よりは、そなたの命こそ、はやくすりへるべけれ。
    翁、かしらをあげて、弘法の御かほを、つやつやとまもり、
    なふ御坊、其の心中にては、学文成りがたし。それ、世間の無常老若、
    さだめがたし。其の上、事をつとめんに、命期しられざるとて、むなしく
    やむべけんや。さあらば、さいふ法師の修行も無益成るべし。と云に、
    弘法、あつと心付き給へば、この翁、我は是、此山の神とて、光をはなちて、
    飛び給ふ。すりはりの大明神是也と。
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    ■平成26年度京都府公立高校入試