小原 亨 著 『どん底に脈うつ意気地   ――西鶴と近世文芸がとらえた賤民たち――』

2016.02.28 Sunday

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    ●小原亨氏の『どん底に脈うつ意気地――西鶴と近世文芸が
    とらえた賤民たち――』が発行された(2015年3月31日、
    公益社団法人 部落問題研究所 発行、A5判・144頁・定価
    1200円+税)。仮名草子研究者の小原氏の、もう一つの研究の
    成果である。教えられる点の多い新著である。

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    目 次


    はじめに ……………………………………………………   3


    第一章 西鶴がとらえた賤民たち…………………………   9

     1 世はままならぬもの〈『日本永代蔵』より〉 …   9

     2 大尽のなれの果て〈『西鶴置土産』より》 ……  15

     3 貧が貧を搾取する〈『西鶴織留』より〉 …………  20

     4 親子乞食、相棒の明暗〈『本朝二十不孝』より〉…  26

     5 男が男に惚れる情 その一〈『男色大鑑』より〉…  32

     6 男が男に惚れる情 その二〈『男色大鑑』より〉…  37

     7 名妓の勇気〈『諸艶大鑑(好色二代男)』より〉…  42

     8 乞食の誇り〈『西鶴名残の友』より〉……………   48


    第二章 文人がとらえた賤民たち …………………………  53

     1 都の錦の意気地 〈『元禄曽我物語』より〉 …………  53
     
     2 室鳩巣の道徳観 〈『駿台雑話』より〉 ………………  59

     3 神沢杜口の人間的共感 〈『翁草』より〉 ……………  64

     4 其角・春水の人権感覚 〈『閑窻瑣談』より〉 ………  70

     5 饅頭を買う乞食と障害者の乞食 〈雲萍雑志」より〉   76

     6 非人の短歌 その一 〈『兎園小説』『新著聞集』より〉  81

     7 非人の短歌 その二 〈『松屋叢話』『煙霞綺談』より〉  86


    第三章 随筆・雑話に著された賤民たち ………………………  92

     1 弾左衛門の娘の計略 〈『世間咄風聞集』より〉 ………  92

     2 乞食の情と義 〈『勧化一声電』より〉 ………………  97

     3 穢多盗人の義心 〈『半日閑話』より〉 ……………… 103

     4 長谷川平蔵の施し 〈『よしの冊子』より〉 ………… 108

     5 お杉・お玉 〈『間の山夜話』より〉 ………………… 113

     6 放蕩者を射とめる女非人の真心 〈『耳嚢』より〉…… 118

     7 女非人の嫁入り 〈『耳嚢』より〉 ……………………… 123


    第四章 ハンセン病はいかに扱われたか ……………………… 128

     1 馬琴の偏見性 〈『女護嶋恩愛悛寛』より〉 ………… 128

     2 乙姫の愛の奇跡 〈説経節「しんとく丸」より〉 … 134

    おわりに ………………………………………………………… 139
     
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    小原 亨(おはら とおる)

     1954年 兵庫県生まれ
     1979年 立命館大学文学部卒業
     1980年 大阪府立 門真西高等学校
           々 東寝屋川高等学校
           々 西淀川高等学校を経て
     2005年より 々 池田高等学校に勤務

    その他 立命館大学非常勤講師

    著 書
    『日本文学と人間の発見』(共著)世界思想社 1992年
    『近世文芸論』(共著)翰林書房 1995年
    『部落問題解決過程の研究 第2巻』(共同執筆)部落問
     題研究所 2011年

    ■『どん底に脈うつ意気地――西鶴と近世文芸がとらえた賤民たち――』