上海交通大学「日本文化資料センター」

2017.03.31 Friday

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    上海交通大学「日本文化資料センター」への書籍の寄贈

    ●平成7年11月、本学の姉妹校・上海交通大学に日本文化資料センター(菁菁堂)が竣工した。その2年程前から着工していて、工事中の現場に、私も訪れた事があった。第2キャンパスの広大な敷地の中に、ひときわ高く立つセンターは堂々とした日中文化の殿堂と思われた。
    ●この中国旅行は、昭和女子大学の人見学長以下、77名が参加した。原田先生、大西先生、南さんなど、楽しい、14日間の旅行であった。私としては、日本文化の源流を研修するもので、今も有り難い企画であったと、感謝している。上海交通大学の、第二キャンパスは広大な敷地で、この中に昭和女子大から寄贈した、日本文資料化センター (菁菁堂)が建設された。

    日本図書の寄贈(第1次)
    ●日本文化資料センターは、大講堂、各種研究室、教室、図書室からなり、図書室への図書の整備には、本学も全面的に協力した。教育会議の席上、教職員に不要になった図書の寄贈が提案され、全員がこれに協力した。
    ●ただ、私個人としては、不要な書籍は殆どなく、自分で出した3冊の本を提供したに止まった。もっと寄贈したいが、必要に迫られて購入したものばかりで、無い袖はふれない。
    ●思案の末、かつてお世話になった出版社、誠文堂新光社に打診してみた。話はトントンと進み、人見学長から小川社長への依頼状を書いてもらい、大学の車で練馬倉庫へ頂きに伺った。先方は、新刊書で、中国で使える自然科学関係・天文関係・植物関係・動物関係の図書を選定してくれた。全522点であった。
    ●さらに私は思案した。そして、これも平生お世話になっている国文学の専門書出版の新典社の社長さんにお願いして、『源氏物語』や『曽根崎心中』など、日本の古典文学の影印本を寄贈して頂く事にした。平成7年1月、全148冊を大学当局にお届けした。
    ●これら全ての本が、上海交通大学に届き、図書室に配架されているか否かはわからないが、2つの出版社の協力を得て、全673冊を寄贈したと、自分では思っている。

    日本図書の寄贈(第2次)
    ●平成14年12月、大学の研究室の私物の書籍が2000冊を越え、定年も近い事だし、この種の整理は少し早い方がよかろう、そう思って整理する事にした。折角だから、これを何とか上海交通大学に寄贈できないか、と国際協力室にたずねたら、便宜をは計って下さる、という。整理して、全1000冊のリストを作って見てもらったら、内容的にもOKが出た。それで、第2次として、日本文化資料センターへ寄贈させて頂いた。全て送料は大学で負担して下さった。
    ●国際協力室の増沢先生、生天目氏など、皆さんの御配慮によるもので、この点、感謝している。後日、上海交通大学から連絡があり、差し上げた書籍は、既に書架に並べられているとの事であった。
    ●今回、寄贈した書籍には、岩波の新古典文学大系100冊、講談社の明治・大正の雑誌創刊号の複製(全100点)などもあり、少しはお役に立つかと思う。最後に、この度の書籍の処置について、妻も息子も大賛成してくれた事には、私的な事ではあるが、大変感謝している。言うまでもなく、これらの本は、私一人で購入したものでは無いからである。
    ●蔵書の処置については、いろいろのスタイルがあると思うが、専門書は、同テーマの若い研究者に寄贈するのが最もよいように思う。私の蔵書は現在、約6000冊であるが、今回、上海交通大学と同時に、イタリアの若い仮名草子研究者、ラウラさんに古典文庫全冊を寄贈した。外国人でありながら、日本の文学、それも、誠に地味な仮名草子研究に一所懸命に取り組んでいる姿勢と、その有能に期待しての事である。
    ●ただ、一般書の処置はむずかしい。区立、市立の図書館でも、まして、大学図書館でも、寄贈されても、有難くは思うが、迷惑というのが実状である。所蔵スペースの不足が原因。そこで、上海交通大学が浮上してくる事になる。第3次を考えてもよいか、と思い出している。しかし、これとても、家族の了承を得ての話ということになる。1万、2万という金を払って購入した本だからである。


    ■建設中の日本文化資料センター(菁菁堂)


    ■上海交通大学の学術センター 江沢民の書