ドナルド・キーン、倫敦に還る。
第3章 博士論文、近松門左衛門『国性爺合戦』翻訳と研究を巡って
2018年8月17日(金)〜12月23日(日)
キーン先生が近松門左衛門の『国性爺合戦』の英訳に取りかかったのは、コロンビア大学大学院からハーヴァード大学に移った1947年秋でした。それから一年後の1948年秋には、ケンブリッジ大学へと研究の場を移し、『国性爺合戦』の英訳と研究は、博士論文として書き継いでいきました。この論文は1951年(昭和26)、“The Battles of Coxinga”としてロンドンのTaylors Foreign Pressより出版され、これによリコロンビア大学の博士号を取得します。しかし、その博士論文は最後の仕上げの段階で盗難に遭い、忸怩たる思いで書き直さざるをえませんでした。その一方で、傷心のキーン先生を励まして、のちに親友となるディキンズ夫人と出会うことになるのです。
企画展示では、近松門左衛門『国性爺合戦』を博士号の研究論文に決めた思い、近松とシェークスピアの比較文学論、「道行」の劇的重要性の発見、ディキンズ夫人の思い出などを取り上げ、キーン先生を日本に導いたケンブリッジ時代を見つめます。
ドナルド・キーン・センター柏崎
新潟県柏崎市諏訪町10−17 電話0257−28−5755
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