〔検印〕

2017.06.15 Thursday

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    ●菊池先生が、エッセイで、著書の〔検印〕について書いておられる。作家や評論家にとって、この検印は、印税計算の基礎になるので、重要なものだったのである。
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    [2]書籍の奥付に、著作者が発行を承認したことを
    証明するために押す印。検印紙に押印して貼付するも
    のもあり、この検印数に基づいて印税が支払われる。
    現在は省略される場合が多い。*著作権法施行制
    (明治三二年)(1899)一条「著作権法第四十八条第
    一項に依り複製物を発売頒布せんとする者〈略〉検
    印を申請すべし」  【日国、第2版】
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    検印
    2017/06/15_Thu_05:01
    明治20年刊本の複製を買った。驚いたのは、奥付の印紙をも複製して貼り付け、検印を押していること。元の本の奥付(印紙貼付)と複製本の奥付と二通り奥付があるが、後者の印紙部分は勿論影印だ。私の青年時代には「検印省略」と記載の本をよく見かけたが、最近は「検印省略」すら省略している。太宰治が最初の出版物に嬉々として検印を押す記述があったのを覚えている。数百ならいいだろうが、数千、数万となると大変だ。
    前の持ち主は上野文庫で買ったらしく、巻末に上野文庫のシールが貼ってあり、ご丁寧に1996年12月のレシートまで挟んである。千円。私は二千円で買った。上野文庫とは懐かしい。四半世紀ほど前、どういう縁か、私の所にも同店の古書目録が送られてきた。興味をそそられるものが多々あったが、申し訳程度に数点買っただけだった。店主・中川道弘氏は2003年に亡くなったそうだ。平成前半だけの店か。世ははかないものだ。
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    ●私は、印税目当ての本は出さなかったので、この〔検印〕には余り興味が無かった。本を出しても、印税として〔お金〕は貰わなかった。その印税分の本を貰って、諸方面に寄贈していた。本を出して、印税を気にすると、ついつい、その意識が、本の内容に影響し勝ちになるからである。〔売れる本〕では無く〔価値ある本〕を目指していた。従って、私は、〔検印〕の印を押したことは無い。

    ■『可笑記大成』 1974年、笠間書院刊
     田中伸氏の検印


    ■『井関隆子日記』1978年、勉誠社刊
     原本所蔵者=鹿島則幸、校注者=深沢秋男
     印税は、鹿島・深沢、各5%


    ■『仮名草子集成』第10巻 1989年、東京堂出版刊
     朝倉治彦氏の検印


    ■『仮名草子集成』第49巻 2013年、東京堂出版刊
     検印省略



    ■『桜斎随筆』第8巻 2002年、本の友社刊
     印税は、原物で、村上、鹿島、深沢、各3セット。
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    2017.11.24 Friday

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