書評・新刊紹介・コメント

2017.04.11 Tuesday

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    ●新刊書に出会うのは、実に楽しい。新しい本を手にして、目次を見る。わくわくして、興味のあるところから読む。まず、飛ばし読み。そうして、本を閉じる。ここで、一つの感慨がわく。それが、ブログなどのコメントである。実は、私は、これを最も重視している。その本への第一印象の批評が籠められているからである。
    ●次に、新刊紹介を書きたくなる。これは、その本の実態を伝える。書名、目次、頁数、教えてもらったこと、刊行の意義、等々。私は、書評は余り書きたくない。評価基準が厳しいので、ついつい、本音が出て、著者を傷つけてしまうからである。昭和51年(1976)の事だと思う。ある方から、大冊の編著書を頂いた。御礼の手紙に本音を書いて送ったら、「枕にでもして下さい」と返事がきた。本当のことを書いたので、著者は気分を害したのである。著者の気分を害してまで、書評を書く必要はない。好んで、新刊紹介を書いてきた所以である。
    ●『近世初期文芸』第33号に、これまで書いてきた新刊紹介を採録した。〔1〕エッケハルト・マイ著『浅井了意の東海道名所記』、〔2〕坂巻甲太・黒木喬編『『むさしあぶみ』校注と研究』、〔3〕渡辺守邦・渡辺憲司校注『仮名草子集』、〔4〕谷脇理史編『仮名草子』、〔5〕仮名草子研究会編『校注 円居草子』、〔6〕檜谷昭彦・江本裕校注『太閤記』、〔7〕三浦邦夫著『仮名草子についての研究』、〔8〕市古夏生著『近世初期文学と出版文化』、〔9〕青山忠一著『近世仏教文学の研究』、〔10〕谷脇理史・岡雅彦・井上和人校注・訳『仮名草子』、〔11〕江本裕著『近世前期小説の研究』、〔12〕近世説話共同研究の会編『仮名草子話型分類索引』、〔13〕花田富二夫著『仮名草子研究――説話とその周辺』、〔14〕小川武彦著『百物語全注釈』、〔15〕田中宏著『仮名草子の文学的研究』。一覧すると、こんなものである。
    ●新刊紹介、と言っても、仲間褒めは、大嫌いである。私は、かつて、エミール・ゾラの批評活動についての著書を読んだことがある。凄い批評家だと感激した。

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    2017.09.20 Wednesday

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