『旗本夫人が見た江戸のたそがれ』 絶版

  • 2017.03.28 Tuesday
  • 13:02
●先日、近所の書店に、文春新書の『旗本夫人が見た……』を注文したら、在庫無しで購入できません、と言われた。これまでも、自著ながら、時々、20冊、30冊と注文していたが、とうとう、絶版品切れになった。2007年初版、何故か好評で、6刷まで増刷された。10年間かかって、ようやく在庫なし、絶版となった。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

あとがき

 歴史上の人物、それも全く知られていない人物と出会うということは、どういうことであろうか。本書は、全く知られていなかった人物、それも興味の対象外にある時代の人物との出会いの記録であり、それは、鹿島神宮の大宮司家に秘蔵されていた、著者自筆の十二冊の日記から始まった。
 私の専攻は近世初期の仮名草子であるが、鹿島則幸氏から幕末の女性の日記を見せて頂き、一読、その魅力にとりつかれてしまった。三十五年前のことである。一時仮名草子から離れて、思わぬ寄り道はしたが、そのお蔭で、一人の幕末の旗本夫人にめぐりあうことができた。
 本書を御覧になって、井関隆子という女性に興味をもたれた方は、『井関隆子日記』全三冊(一九七八年〜八一年、勉誠社)と『井関隆子の研究』(二〇〇四年、和泉書院)を是非とも手にとって頂きたい。この女性について、もっと多くのことを知って頂けると思う。
 『井関隆子日記』の写真、その他の資料の掲載に関して御配慮を賜った、昭和女子大学図書館、および関係諸機関に対して感謝申し上げる。
 この稿を書き進めるにあたっては、知人・友人のアドバイスに助けられた点が多かった。ありかたいことと感謝申し上げる。
 本書執筆のきっかけをつくってくれたのは、編集プロダクション三猿舎の安田清人氏である。安田氏は『歴史読本』への執筆を勧めて下さり、この企画も提案して下さった。
 本書が曲がりなりにも一書としてのまとまりを得たのは、文春新書編集部の和賀正樹氏の粘り強い励ましと、全面的な助言のお蔭である。さらに校閲部の御指摘によって文章の修正統一をすることができた。安田氏、和賀氏、校閲部諸氏の御厚情に対して心からの御礼を申し上げる。
             二〇〇七年九月   深沢秋男
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

●これは、文春新書の「あとがき」である。私は、この種の啓蒙的著作は、一切書いてこなかった。出版社の編集者や雑誌から依頼されたことは、何度もあったが、引き受けなかった。金のために原稿を書くのは、気が進まなかったからである。
●この本は、昭和女子大を定年退職の時であったので、もう、引き受けてもいいか、そう思って書いた本である。

■現在の私の、自著のコーナー

スポンサーサイト

  • 2020.09.22 Tuesday
  • 13:02
  • 0
    • -
    • -
    • -
    コメント
    コメントする