読者の感想

2017.03.13 Monday

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    旗本夫人が見た江戸のたそがれ―井関隆子のエスプリ日記 (文春新書 606)
    深沢秋男
    230ページ

    キムチ27
    井関隆子…幕末に生きた生活が当時では珍しく、人間性溢れる言葉と表現で綴られている。近世文学の大学教授が記しただけに、文学的解明より、むしろ比較文化の視点で解明してあり、何度も、隆子さんの「鋭く厳しい批評精神」を誉めそやしている(くどいけどね)縦横がんじがらめの当時では、立ち居振舞い全て人の口が煩い。しかも彼女は旗本の後妻として入り、義理の家族ばかりの三世代、広大な屋敷に同居歌舞音曲や花に囲まれ一生を終えた。庶民からすると鼻持ちならぬほどのエッセーとも言えようが。こんな女性もいたのねで流し読み。感慨は少ない
    ナイス! ★38 - コメント(0) - 2015年10月15日

    isao_key
    本書は隆子が天保11(1840)年から15年に没する直前まで書かれた日記を通して見た当時の江戸の様子が描かれている。幕末明治に来日した外国人の日記・記述は何冊も読んだが、当時の主婦が書いた記録を読むのは初めてであり、外国人では書けないような話も多くある。例えば天保11年7月に佃島で行われた大規模な花火は、当時清ではアヘン戦争が勃発しており、それを知った幕府が火力の演習の余技として行った一種のデモンストレーションの意味合いがあった。また水野忠邦と松平定信を比較して、水野をこき下ろし、松平を清貧潔白と称える。

    オリーブ
    私たちが歴史で学んできたことと照らし合わせて当時の江戸の様子がリアルに目に浮かんできた。井関隆子と言う人は批評精神を持っていたり封建武家社会の理不尽さを指摘したり、合理的であったりとあの時代にあったのに現代社会に通じる感覚を持っていたのだなと驚きでした。特別な文学作品ではないのだけれど当時の様子を残した貴重なものでした。一線を退いた旗本夫人から見た当時の江戸を日記として書くことによって自分自身の気晴らしや慰めにしている様子を見ていると、今も昔も人は文字にすることで発散させていたんだと親近感も湧いてきました
    ナイス! ★7 - コメント(0) - 2014年6月9日

    onasu
    著者は言う。歴史は新しい事実の発見によって修正を迫られる。それは、時として全く知られていなかった人物と出会うことによる場合もある。  井関隆子、江戸後期の旗本の奥方である。大変な読者家で、絵も描き歌も詠み、煙草を喫すれば酒も嗜む。日記は天保11年(1840)より5年、その時56歳、後妻として嫁した夫は既に亡く、継子、孫は将軍の側近くに勤め、内情も豊なら、千代田のお城の生の話しも入る。  得難い位置で、近世では持ち得ない怜悧な目、旺盛な意欲で時代、風俗を見ている。そこには確かに、まだ見ぬ江戸があった。
    ナイス! ★25 - コメント(1) - 2014年5月19日

    kaguyam
    ずっと井関隆子関連の本を読みたいなと思っていたら、地元の図書館にあった。やっぱりマニアックな本、置いてるよなぁ。ありがたいけど。 彼女の感覚はとても江戸の女性と思えない現代の匂いがして、読んでいて小難しくない。 日記本文をやっぱり読みたい!と思います。
    ナイス! ★3 - コメント(0) - 2014年4月6日

    ほたる
    面白かった。法事など無用、見た事もないのに地球は丸いというな など、なんと合理的な。日記自体も読みたし。
    ナイス! ★1 - コメント(0) - 2014年1月10日

    たかち
    すごくおもしろかった。5年間に書かれた日記のダイジェスト版みたいですが、現代文に訳されているのでわかりやすく、読みやすい文章でした。生活を楽しんでいる様子がうかがえて、かなりリアルな世相が記されているので面白い。江戸時代っていいですよね。
    ナイス! ★3 - コメント(0) - 2013年9月3日


    現代で言うとキャリア官僚の奥さんが書いた日記の、当時の世相が分かる部分を抜粋して現代文に訳したもの。この奥さんが非常に頭がいいので、読んでいて面白い。水野忠邦についてはボロクソ言っててかなり笑えた。三方領知替え断念の話が書いてあって教科書と一緒だ!と興奮してしまったwところどころに描いてある絵が妙にうまくて挿絵は別の人が描いたのかと思ったらそうではないらしい。さすが旗本夫人だなあと思った。
    ナイス! ★2 - コメント(0) - 2013年3月6日

    ひとよ
    あたしもとりとめもなく自分の産まれたこの時代のことを後世に伝えてみたいな、と思った。真正面からでなく斜めから見る天保紀、おもしろかったです。
    ナイス! ★2 - コメント(0) - 2012年11月21日

    GaGa
    旗本家に嫁いだ女性の日記をベースに天保の時代に触れることが出来る本。第三章天保の改革では将軍家斉の死去した日が歴史的事実よりも23日ずれていることがわかるなど興味深い。第四章では江戸城大奥での出火の模様が綴られており、なかなか楽しめる。
    ナイス! ★46 - コメント(0) - 2012年6月6日

    印度洋一郎
    江戸時代後期、将軍の御側仕えをする家柄の旗本家の夫人が書いた日記を読み説く。余り記録が無いが、実は盛大だった佃島の花火(砲術の演習を兼ねていた?)、公式記録より早く死んでいた将軍家斉、悪評ばかりの天保の改革など、町の話題から幕府中枢の極秘情報まで縦横無尽に書いている。時代を考えると、驚くほど合理的な考えを持った女性であり、様々な事柄を冷静に記録している。もし、この女性が生きていたら、明治維新をどう感じたことだろうか。
    ナイス! ★4 - コメント(0) - 2010年10月12日

    なかがわみやこ
    面白かったです。この時代にこんな合理的/客観的な考えを持った女性がいたというのは驚き。機会があったら日記全文を読んでみたいです。
    ナイス! ★4 - コメント(0) - 2010年7月11日

    玉露
    旗本夫人の日記をもとにした本。江戸城の内幕を知る立場にあった夫人の記述から、正史とされていることが実は違うのではないかと指摘されているのには驚いた。普段の生活の描写もおもしろい。
    ナイス! ★5 - コメント(0) - 2010年2月24日

    けれん
     小説新潮4月号日記特集にあった本。とある旗本夫人が晩年の5年間書きつづった日記。当然ながら日本史教科書の無味乾燥な歴史とは大違いで天保の改革の頃のリアルな江戸の世の中が描かれている。  この本の作者は著者(旗本夫人)が批判精神を持っていたと持ち上げているが、辛口世相日記という見方もできる。当時の社会で話題になったことを冷静にぶった切っている。知らなかったが曽根崎心中以来の「心中」も「相対死」と改めて言葉を禁じたらしい(当然行為も)。水野忠邦の評判(上知令・・・習ったような)が具体的で面白い(うわさ話な
    ナイス! ★1 - コメント(0) - 2009年2月23日

    sfこと古谷俊一
    面白いネタをつまみ食い。原本の現代語訳あたりが欲しいとこですね。
    ナイス! ★1 - コメント(0) - 2008年7月7日

    らいおん親方
    日記も書いてみるものだな。
    ナイス! - コメント(0) - 2008年1月10日

    UN
    なんとも面白い日記があったものである(偽書かと思ってしまうほど)天保11年(1840)から同15年(1844)までの記録である井関隆子日記を一般読者向けにサマリーを示したもの。幕末の江戸の様子、幕府内の様子、水野忠邦への評価など、しっかりとした教養と批評眼の上に立って、鋭く描いている。書いたのは井関隆子。江戸城で納戸組頭(なんどぐみがしら)を勤めていた旗本・井関親興の後妻。全文を読み通してみたいものだ(が、難しそう)。
    ナイス! ★2 - コメント(0) - 2007年12月26日

    レイノー
    2007年刊行。天保期、旗本に嫁した夫人の日記。将軍・世相・武士の下世話な物語など、江戸の実相を。同性愛の殿様、不人気(特に上知令)の忠邦などを細かく記録している。なお、家定正室は篤姫ではない(継室とのこと)
    ナイス! ★1 - コメント(0) - 2007年11月26日



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    2017.03.26 Sunday

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