伊藤慎吾著 『中世物語資料と近世社会』 刊行

2017.03.09 Thursday

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    伊藤慎吾著『中世物語資料と近世社会』
     
      
           三弥井書店、平成29年2月22日発行
           A5判・526頁・8800円+税

    目 次

     口絵 1 『八幡宮愚童記』(嬉野市・久間八幡宮所蔵)
        2 『八幡宮縁起絵巻』(佐賀市・北名八幡神社所蔵)
        3 「㊉詩文」に分類される『草木太平記』
        4 『御書物並御掛物』(多久市郷土資料館所蔵)
        5 『玉藻前之雙紙』(伊藤慎吾所蔵)
        6 葛岡宣慶短冊(伊藤慎吾所蔵)

    序論 中世物語資料と近世社会 ……………………………   1
        はじめに 
        1 地方文化の発展  
        2 伝播     
        3 蔵書 
        4 職業作家の萌芽
        5 お伽草子の変容
        おわりに―本書の概要 

    機|羸な語の再生産(一)

      一 奉納縁起としての奈良絵本――久間八幡宮所蔵
        『八幡宮愚童記』をめぐって―― …………………  37
        はじめに  
        1 久間八幡宮について
        2 八幡宮伝来の『八幡宮愚童記』
        3 奉納の経緯 
        4 その後 
        5 本文
        6 挿絵構成
        7 以上の整理 
        まとめ 

      二 鍋島直之の縁起絵巻奉納――北名八幡神社所蔵
        『八幡宮縁起絵巻』の制作背景をめぐって―― …  76
        はじめに 
        1 北名八幡神社と鍋島直之 
        2 『八幡宮縁起絵巻(八幡大菩薩画図譜略)』伝来経緯 
        3 書誌解題
        4 縁起本文   
        5 石清水本との関係   
        おわりに

      三 雅人と絵巻制作――国立国会図書館所蔵
          『平家物語絵巻』について―― ……………  95
        1 書誌   
        2 本文   
        3 絵   
        4 作り手   
        おわりに 


    供|羸な語の再生産(二)

      一 公家と庄屋の交流――上時国家所蔵『曽我物語』
            について―― …………………………… 119         
        1 書誌解題  
        2 目録―各巻の構成   
        3 仮名本諸本の比較   
        4 整理 

      二 社家所蔵のお伽草子――南方熊楠書入の『文正草子』
           について―― …………………………… 139
        南方熊楠とお伽草子  
        1 高須家旧蔵本転写の経緯   
        2 高須家旧蔵本の性格 
        おわりに 

      三 真字本『玉藻の草紙』考 ………………………… 164 
        はじめに   
        1 お伽草子『玉藻の草紙』の諸本   
        2 伊藤慎吾所蔵本簡明書誌 
        3 本文の特徴   
        4 真字本としての価値  
        まとめ 

      四 物語草子の浄瑠璃本化――『月日の本地』から
         『帰命日天之御本地』ヘ―― ………………… 195
        はじめに 
        1 構成 
        2 本文   
        3 表現上の特徴 
        4 物語草子の浄瑠璃本化   
        おわりに 


    掘|羸な語の再利用

      一 『源平盛衰記』の改作(一)
         ――『源平軍物語』について―― …………… 229
        はじめに  
        1 書誌的解説   
        2 構成   
        3 執筆態度 
        4 出版事情   
        おわりに 

      二 『源平盛衰記』の改作(二)
         ――『頼朝軍物語』について―― …………… 250
        はじめに  
        1 梗概   
        2 書誌解題  
        3 作品の構成と特色 
        4 『源平盛衰記』本文引用の傾向  
        5 挿絵   
        6 版元西沢太兵衛  
        まとめ 

      三 神社資料の読み物化
         ――『賀茂の本地』をめぐって―― ………… 274
        はじめに   
        1 諸本解題   
        2 諸本の系統   
        3 小括 
        4 『賀茂の本地』小考   
        おわりに 

      四 高僧伝の読み物化
         ――『弘法大師御本地』について―― ……… 320
        はじめに
        1 大師伝との関係
        2 『源平盛衰記』及び『元亨釈書』との関係
        おわりに


    検〇駑訴

      一 久間八幡宮所蔵『八幡宮愚童記』付「久間八幡宮
           修造勧進帳」 …………………………… 341
                    
      二 北名八幡神社所蔵『八幡宮縁起絵巻』 ……… 360

      三 真字本『玉藻の草紙』 ………………………… 391

      四 『帰命日天之御本地』 ………………………… 400

      五 東京国立博物館所蔵『頼朝軍物語』 ………… 412


    補論 中世物語の文芸的変容

      一 お伽草子における物尽し
          ――歌謡との関係を通して―― ………… 461
        はじめに  
        1 物尽し   
        2 『姫百合』の事例  
        3 類型  
        まとめ 

      二 物語史における脇役の変遷
          ――乳母冷泉考―― ……………………… 485
        本稿の目論見   
        1 冷泉という女人  
        2 冷泉の動向 
        3 他の物語における冷泉   
        4 冷泉の類例としての侍従   
        5 脇役流用の問題 
        おわりに 


       むすびにかえてーー近代前期における
         中世物語の公刊―― ……………………… 507

       初出一覧 ………………………………………… 519

       索 引 

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    著者略歴

    伊藤 慎吾(いとう しんご)
    昭和47年生まれ。
    國學院大學非常勤講師。
    『室町戦国期の文芸とその展開』『室町戦国期の公家社会と文事』
    (ともに三弥井書店)、『妖怪・憑依・擬人化の文化史』(編著、笠間書院)
    、「南方熊楠『蛤の草紙』論の構想」(『南方熊楠研究』9)など。

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    ●伊藤慎吾氏の労作『中世物語資料と近世社会』が刊行された。
    著者は、昭和47年生まれである。何と、私より37年も年下である。
    朝倉治彦先生が、國學院大學で講義されていた時、伊藤慎吾氏と、
    中島次郎氏が聴講している、と先生から伺ったことがある。この
    ような若い人たちが、『仮名草子集成』に参加してくれれば、有り難いが、
    と先生は話しておられた。
    ●その後、『仮名草子集成』は、朝倉先生の要請で、私達が継承したが、
    伊藤氏も中島氏も、編者として参加して下さり、担当巻で、充実した、
    仕事をされている。
    ●この度の御著書は、まだ、詳しくは拝読していないが、中世文学と
    近世文学、お伽草子と仮名草子の関係等を解明してくれた、労作と
    思う。これから、ゆっくり拝読したい。


    伊藤慎吾著 『中世物語資料と近世社会』 


    ■口絵


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    2017.06.21 Wednesday

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