古典文学研究の方法

  • 2020.07.26 Sunday
  • 00:09
古典文学研究の方法

●古典文学の研究は、どのようにして進められてきたのか。明治以後の古典文学研究の歴史をたどると、様々な問題が見えてくる。近世文学に限定して、私の視野に入っている期間に限定しても、多くの先学が努力して来られた事を知ることが出来る。

●5年前、私はこんなことを書き込んでいた。

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『文藝復興』 創刊の辞

• 2015.04.26 Sunday

●今日、天井裏の物置を整理していたら、昭和12年6月創刊の『文藝復興』創刊号が出てきた。第1巻第1号は、昭和12年(1937)6月1日、文藝復興社から発行されている。創刊の辞は、編輯同人代表として、重友毅先生が書いている。執筆者は、以下の通りである。1部省略している

○長谷川如是閑  日本文学の形態的特徴
○石山徹郎     文芸に於ける芸術性と実践性
○岡崎義恵     文芸学とその基礎学
○藤村 作     「文芸復興」の同人諸君に寄す
○永積安明    批判的展望
○佐山 済    現文壇への展望
○熊谷 孝    批判精神の喪失
○潁原退蔵   近世後期文芸の特性
○谷川徹三   花吹雪
○久松潜一   茶の本
○窪田空穂   都市に残る老樹
○乾  孝    映画評と云ふもの

●特集 「国文学者に要求する」 
には、神近市子・林房雄・中野重治・中島健蔵・中条百合子・藤森成吉・窪川鶴次郎・新島繁・佐藤春夫・・・・などが寄稿している。

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   創 刊 の 辞

 近時我が国文学研究は異常の進展を遂げ、世の関心を牽くに至ったが、しかし時勢の変転と学界内部の情勢とは、漸くここにも行詰りの状態を招来するに至った。我々は今や一大転回を期して、従来の研究態度・方法の上に、真摯なる検討を加へると共に、学界をその特殊化、孤立化の現状より解放し、広く現実社会との接触を図ることによって、
これが局面を打開すべき重大時期に直面して居る。そしてそれこそは、現下の我々に課せられた最大の義務でなければならない。         
 しかしながらこのことは、決して一部同志の手によってのみ成しとげられることではない。我々はこの義務を遂行するためには、苟も学派・学閥の如何を問はず、先進・
後進の別を問はず、ひろく学界全体の協力を得て、そこに一切の私情を排し、情実を斥けて進まなければならぬ。かくしてこそ我々は、そこに学としての国文学の逞しき更生を
期待することが出来ると信ずる。
 更に我々は、啻に学界内部に対するばかりでなく、進んで文壇・評壇の積極面との提携をも求めなければならぬ。古典の研究と、現代文学の創作・批判との乖離は、決して
その何れをも正しく生かすものではない。我々は両者の質的交渉を促進し、これを実現することによって、茲に始めて清く、新しく、しかも力強き国文学の復興を見ることが
出来ると考へる。
 しかしながらこれらのことも、一般智識層の理解と支持なくして容易に望み得ることではない。茲によき意味に於ける国文学の普及と徹底とが、絶対的の要件とならなけれ
ばならない。そこにもまた我々の真摯と熱意とが切実に要求せられて居る。
 かくのごとくして始めて、我々は我々の上に課せられた、日本文学研究を通じての、我が国文運の興隆、文化の進展に貢献せんとする、最高の使命を果すことが出来ると信
ずるのである。
 現下国文学雑誌氾濫の中にあって、尚且茲に雑誌「文芸復興」を刊行して、ひろく世に呼びかけんとする所以もまた如上の意図に基くものに外ならぬ。
 創刊にあたり、一言所思を述べ、切に大方の支持と協力とを望んで已まない。
                   編輯同人代表  重 友  毅

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●昭和12年の頃、国文学界の状況がどのようであり、何故に、この雑誌が創刊されたのか。重友先生の創刊の辞が意味するところは何か、検証しなければわからないが、このような事実があったのである。

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  • 2020.09.22 Tuesday
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