池袋土曜会

  • 2020.03.23 Monday
  • 07:00
池袋土曜会

●大学を卒業した頃、〔池袋土曜会〕に、同期の大久保徹君に誘われて参加した。毎週第3土曜日の夜、池袋の【白鳥】に集まる。参加資格も年齢も問わない。ただ、何か一つこだわるものを持っていること。そんなグループだった。何か、森銑三氏の〔三古会〕に似ていた。

●この会は、様々な魅力に富んでいた。ただ、コーヒーを飲みながら、2時間でも、3時間でも、雑談をする。参加者は、10人くらいだったと思う。後で知ったら、大変なギタリストもいた。詩吟の名手もいた。エベレストへ何回も登った登山家もいた。同人誌を出して、小説を書いている人もいた。剣道6段と言う剣士もいた。ピアノを弾いて、テレビに出たという人もいた。カメキチで、ライカ、コンタックスのコレクターもいた。とにかく、第3土曜日になると、池袋に足が向く。私は、何方の話も、魅力的で、楽しく聞く事ができた。

●この会の主宰者は、どうも、大久保君の兄さんの、大久保力雄氏と、詩吟の名手冨樫省艸氏のようだった。ある日、大久保さんは、中小路彰という人の事を語り出した。東京帝大の哲学を出た思想家だと言う。余りに話が大きいので、証拠を見せてくれ、と言ったら、次の会の時、紙袋に著書の一部を持参して見せてくれた。
●私は、国会図書館で、検索してみたら、膨大な著書が出てきた。しかし、世間では余り知られていない。第2次世界大戦中は、東京で活動したが、戦後は、山梨の山中湖に研究所を造って、引きこもり、世間とは疎遠の状態だと言う。人とは合わないけれど、大久保さんは、しばしば山中湖を訪れて、御指導を頂いていたとのこと。

●私は。大久保さんに提案した。中小路先生の著作目録を是非作成して欲しいと。

●大久保力雄氏は、その後、寝る目も惜しんで著述目録の作成に取り組んだ。全て実物に当たって作成した『仲小路彰先生著述目録(稿)』、別巻を含む複写210枚、420頁、6分冊を完成し、仲小路先生の山中湖研究所へ収めた。著述目録は、2部作成し。1部は、山中湖の研究所に納め、大久保さんが御他界の後は、私が1部保管していた。その後、お子さんの所へ返した。私は、大久保さんが御他界の後、その御蔵書を整理して、その後の処置をお子さんに伝えた。

●もちろん、今日、仲小路彰が、より広く知られるようになったのは、大久保さん1人の努力ではない。仲小路彰の教えを受けた、野島芳明氏や「仲小路彰研究会」の方々の御努力によるものと思う。この事に、少しは関与した私も、非常に嬉しく思う。



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  • 2020.07.07 Tuesday
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