麒麟山 〔紅葉〕

  • 2020.01.24 Friday
  • 07:51
麒麟山 〔紅葉〕

●昨日、新潟県東蒲原郡阿賀町赤岩の斎藤家総本家の御当主から、すごいプレゼントを頂いた。阿賀町津川の銘酒 麒麟山酒造の「紅葉」である。ケースの箱の上には「丸に𠮷」の紋所が入っている。

●仮名草子『可笑記』の著者・斎藤親盛の祖父、斎藤光盛の本貫の探索を開始してから30年、親盛の後裔、齋藤豪盛氏の協力も頂いて、1昨年、ようやくたどり着いた。それが、東蒲原郡西山日光寺辺の齋藤一族だったのである。一族は、やがて、西山日光寺の山岳地帯から、阿賀野川辺の赤岩地区に移動した。武士から農民に降ったこととも関連していると推測される。400年前のことである。

●私が、『可笑記』絵入本の、「昔さる人」の背中の紋所「丸に𠮷」に注目したのは、何と、学部の卒論の時だった。60年前のことである。それが、研究生活の最終盤の今、大きな展開を見せたことになる。

●ここ、5、6年、私は家庭に縛り付けられて、外出もできず、電車に乗る事もできなかった。そんな状況の中で、新潟県東蒲原郡、阿賀野川沿いの赤岩地区の、齋藤姓、21軒にたどり付いたのである。この齋藤家の分家が、麒麟山酒造を創業された。

●私は酒が飲めない。頂いた銘酒〔紅葉〕は、書斎に飾って、ライフワーク『如儡子・齋藤親盛の研究』の完成を目指したい。この様に恵まれた研究人生は、そうは無いだろう。感謝、感謝、の思いをこめて、取り組んでゆきたい。

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■平成26年度京都府公立高校入試に『可笑記』出題

■平成26年度京都府公立高等学校入学者選抜のための学力検査に『可笑記』が出題された。平成23年に続いて、平成26年度も出題された。

●私は、大学2年の終りの頃、『徳川文芸類聚』でこの作品を初めて読んで、私自身、大変勉強になると思ったし、殊に、その批判的要素には感激した。それで、卒論に選び、以後、ずっとこの作品と作者について研究してきた。この作品やこの作者・如儡子、斎藤親盛は、決して軽く見るべきではなく、日本文学史の上でも、それなりの位置を占めるものと思う。その意味でも、平成23年に続いて、今回も出題されたことに感謝する。今回の出題は、巻3の25段から出題された。

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『可笑記』巻3の25段は、寛永19年版11行本では、次の如くである。
振り仮名は省略した。

▲むかし、弘法大師、諸国を修行有しに、江州すりはりとうげにて、
一人の老翁が、斧を石にあてゝひた物すりまはるあり。
弘法、御覧じて、
 いかに翁殿、其斧をすりて、何にし給ふ。
翁答て、
 針に仕る。
弘法、からからと、わらひて、
 扨、いつの世にか、其をのをすりほそめて、針にし給ふべき。其をのよりは、 
 そなたの命こそ、はやく、すりへるべけれ。
翁、かしらをあげて、弘法の御かほを、つやつやと、まもり、
 なふ御坊、其心中にては、学文成がたし。それ、世間の無常老若、さだめが
 たし。其上、事をつとめんに、命期しられざるとて、むなしく、やむべけん
 や。さあらば、さいふ法師の修行も、無益成へし。
と云に、弘法、あつと心付給へば、この翁、
 我は、是、此山の神。
とて、光をはなちて、飛給ふ。すりはりの大明神、是也、と。










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  • 2020.09.22 Tuesday
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