名刺 雑感 

2018.10.10 Wednesday

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    名刺 雑感 

    ●草間彌生さんの名刺がある。氏名・住所・電話番号のみ印刷。お会いしたのは、昭和53年(1978)4月22日である。
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    草間 彌生[2](くさま やよい、1929年(昭和4年)3月22日 - )は、日本の芸術家。長野県松本市生まれ。
    幼い頃から悩まされていた幻覚や幻聴から逃れるために、それらの幻覚・幻聴を絵にし始めた。1957年(昭和32年)に渡米すると絵画や立体作品の制作だけではなくハプニングと称される過激なパフォーマンスを実行し、1960年代には「前衛の女王」の異名をとった。
    草間彌生のいくつかの作品は、水玉模様などの同一のモチーフの反復によって絵画の画面や彫刻の表面を覆うことが特徴の一つである。合わせ鏡を用いて光やオブジェを無限に広がるように見せるインスタレーションや、男根状のオブジェを日用品などに張り付ける立体作品も制作している。カボチャをモチーフにした作品もしばしば見られる。
    また、ファッションデザインや小説執筆などの活動も行う。  【ウィキペディア より抜粋】
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    2011-07-10
    尊敬すべき芸術家 草間彌生
    ●朝日新聞の「仕事力」欄、7月3日に芸術家の草間彌生氏が登場し、「芸術は、命がけ」と題して、若い頃のことを回想している。また、今日、7月10日の2回目では、「私の主戦場ニューヨーク」と題して、芸術修業の頃の、貧窮の中での絵画制作の様子を語っている。渡米の経緯は、まず、アメリカ大使館へ行き、ジョージア・オキーフの住所をたずね、14枚の作品と共に「美術の道で生きていくすべを教えて欲しい」と手紙を出した。オキーフは、あたたかい返事をくれた。そこで、草間氏は、息苦しい日本からニューヨークへ移住したという。
    ●100万円を持って渡米して、ニューヨークで安いアトリエを借りて絵画制作に打ち込む。持参した金はたちまち使い果たし、極貧の生活が若い画家を襲う。窓ガラスが割れても修理できない、魚屋のくず箱から魚の頭を拾ってきて餓えをしのぎ、毛布1枚で寒さを凌ぎ、ひたすら描き続けた。見かねたオキーフが訪れて、ニューメキシコに来るようすすめてくれたが、競争が熾烈なニューヨークで闘い続けたいと言って、自分の納得する芸術活動に打ち込んだ、という。
    ●草間氏は、1973年(昭和48年)帰国された。私が草間さんにお会いしたのは、確か1978年だったと思う、友人の松本君の依頼であった。要件は『マンハッタン自殺未遂常習犯』という小説を出したが、出版社は、その広告に草間さんの作品を使い、しかも、作品の1部分を切り取って使用した。これは著作権の侵害ではないか、という相談であった。私は、さすがに、アメリカ帰りの方らしく、厳し過ぎるとも思ったが、草間氏にとっては1枚の作品も、その画家そのものであり、これは、れっきとした人格権の侵害だと考えた。
    ●この事をきっかけにして、草間氏とは、その後も、いろいろ、お付き合いしてきたが、この度の、朝日新聞の回想を読んで、芸術に生涯を捧げた草間氏の壮絶な生き方に感動し、尊敬の念が深い。編目・葉脈から水玉へ、自分の世界を追い続ける芸術家に敬意を捧げる。
    ●余談であるが、私が最初にお会いした時、草間さんは、日本語よりも英語がうまく、日本語に不安があると、筆談を交えていた。また、その時に頂いた、小説『マンハッタン自殺未遂常習犯』の序を、ハーバート・リード卿が書き、跋文を瀧口修造氏が書いていて、私は吃驚してたずねたら、ハーバート・リードは友達だと言っていた。私は、大学時代、ハーバート・リードの『芸術の意味』を谷川徹三先生に習っていた。素晴らしい著書である。みすず書房のその本は、瀧口修造氏が訳していて、谷川先生は、その訳に詳細な注釈を追加して下さった。私は、この谷川先生の講義で、芸術への眼を開かれた。今は、みんな、いい思い出である。
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    ●草間さんとの雑談の中で、こんなこともあった。ある大手新聞社の管理職クラスの記者が、草間さんのアトリエから、絵を1枚、無断で持ち去った。それが発覚して、週刊誌に載ることになった。某新聞社は、大日本印刷の輪転機をストップさせて、他の記事と差し替えさせた、という話。
    ●後の事になるが、草間さんの作品は、ニューヨークのオークションで、日本人で、生存画家としては、最高の値段がついたのである。
    ●草間さんとの交流は、昭和女子大学へ移籍してからも続いた。草間さんが入院されていた、病院へも伺い、制作中の画家にお会いしたこともある。

    ◆草間彌生  【ウィキペディア より】


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    2018.10.22 Monday

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