江戸のヒロイン

2018.06.22 Friday

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    江戸のヒロイン〜旅する女たち

    月猫にっき

    江戸のヒロイン〜旅する女たち

     江戸時代の女性が 残した随筆・日記を読むことは 彼女たちの日々の何気ない生活 世間の噂や流行りもの 当時の女性の立場などを知るために この上ない貴重な史料だと思います。
     柳沢吉保の室の書いた「松蔭日記」、 大奥の広敷用人の妻の「井関隆子日記」、蘭医 桂川家の娘 みねの「うたかたの夢」、武家方の女たちの書いたものはありますが、それ以外 庶民(・・といっても商家や 庄屋の妻など経済的余裕のある女性が多いのですが)
     彼女たちが多く残したのは「旅日記」です。今と違って 苦労の多く お金もかかった時代、「旅」は ほとんどの女性にとって生涯一度の事だったのでしょう。
     そして旅立つ時も ほとんどが子供を育て上げ夫に死に別れ、 家督を譲った後の50才前後が圧倒的に多いのです。
     女50才は、旅立ちの時なんですね! そういえば私が「江戸検定」受けようと勉強はじ
     めたのは 50才の時でした。
     ← 左にあげた本は そんな女たちの旅日記が百余点まとめられた労作です。
    観光だけではなく 国替え 幕末の動乱期の移動 参詣・巡礼など、旅の目的ごとに章分けされ、 一作ごとに作者の経歴・行程などが詳しく書かれています。
    「事典」と言ってしまうと、 読みづらく感じますが全くそんなことはなく、 読みふけってしまいますよ。
    お高いので 、私は図書館で借りましたが、これは買ってもいいご本です。
    近世女性史に関しては 「江戸の女性」という大きなくくりのものが多く、ちゃんと個人名で、 多くの実在の女性がこれほど集まったものは、なかなか見つけられないと思いますので、今年 江戸険を受験される方、必読 必読!です。二回、必読いいましたが、 別に十回書いてもいいくらい必読ですよ。